以前の記事では伊勢海老の釣り方や必要な道具についてご紹介しました。
今回は伊勢海老の生態や釣果アップにつながる釣り方などについて詳しくご紹介していきたいと思います。
伊勢海老の生態
日本の関東から南のエリアに生息しており、比較的温暖な地域を好みます。
適水温が20〜25℃で、それを下回ると沖の水温が安定した場所に移動し、適水温になるまであまり動かず活動しなくなります。
1年で3センチほどしか成長せず、食用の大きさになるまでに約6年かかります。
また集団でいることが多く、生簀の中などでも角に群がっている姿をよく見かけます。
季節ごとの行動
春〜夏
徐々に海水温が上がり、沖から比較的浅場の岩礁帯に移動します。
またこの頃から夏場の産卵に向けて餌を捕食するので大型の個体が多く釣れる時期になります。
夏になると産卵の時期を迎えますので地域ごとで多少差がありますが禁漁期間になり、シーズンオフを迎えます。
秋〜冬
速い地域では8月下旬頃から釣りが解禁になるのでハイシーズンを迎えます。
500g前後の個体が多く、餌を活発に捕食するので1番数釣りが楽しめる時期と言えます。
そこから冬場にかけて水温低下とともに沖に移動するので徐々に個体数が減っていきます。
冬は釣れない?
秋ほどは数釣りを楽しめませんが伊勢海老は釣れます!
沖に移動する個体は小さな個体が多く、逆に大型の個体がテトラ帯や岩礁帯には残るので800g前後の大型の個体の釣りが楽しめます。
また、冬場は釣りをする人が少なくなるのでポイントが荒らされることがなく、伊勢海老も警戒心が少なくなるので逆に良い釣果が見込めるかもしれません。
釣果アップのポイント
前回の記事では大まかな釣り方の紹介でしたが、今回はより詳しく釣果アップにつながる方法を私自身の経験をもとにご紹介していきます。
水深は深いほうがおすすめ!
経験上10m以上の水深がある方が伊勢海老がいる確率が高いです。
そもそも伊勢海老の生息範囲が水深3m以上と言われているので、より深いポイントを探しましょう。
満月よりも新月がおすすめ!
満月よりも新月のときのほうが夜行性の伊勢海老の行動が活発になります。
また、潮も必ず大潮になるので満潮時には水深も深くなり、普段よりも行動範囲が広くなるのでもし釣りにいくなら月齢もチェックしておきましょう。
1度釣れたらすぐ同じ穴を狙う!
伊勢海老は群れでいることが多いです。なので1匹釣れたらその穴にはまだ複数個体がいる可能性があるのですぐに次の仕掛けを投入しましょう。
私自身同じ穴で連続で3匹釣り上げたことがありますので、2度3度狙うのも有効です。
外道が釣れる穴はいい穴!
伊勢海老の仕掛けにたまにカニや、ウツボ、穴子といった外道が釣れるときがあります。
しかし、伊勢海老の天敵のタコを捕食してくれるウツボは共存関係なので、もしウツボが釣れたときにはそこに伊勢海老がいる可能性があります。
カニなどの甲殻類も捕食する餌が同じなので外道が釣れても諦めずにそのポイントを狙うほうが釣果につながるかもしれません。
最後に
今回は私自身の経験も踏まえた釣果アップのポイントをご紹介しました。
冬だからこそ800g〜1kg前後の大型の個体の釣りが楽しめるので紹介したポイントが皆さんの釣果アップにつながれば幸いです。
※必ず漁業権がないかの確認と、釣り禁止エリアではないか確認した上で釣りをしましょう。また、卵を持った個体は必ずリリースしましょう。